好きなことに必死になれるって素敵。『大きな音が聞こえるか』(坂木司)の感想

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こんにちは、すっちー(@succhi104)です。

あなたは『大きな音が聞こえるか』という作品を知っていますか?

つい先日読み終えまして、「これは…面白い!みんなに読んでほしい!ぜひ紹介したい!」とこの作品の大ファンになってしまいましたヾ(*´∀`*)ノ

 

 

この記事では、『大きな音が聞こえるか』の紹介と読んでみた感想を綴りたいと思います。

 

 

本書のあらすじ

 

 

退屈な毎日を持て余す高1の泳。

サーフィンをしている瞬間だけは、全てを忘れられる気がした。

そんなある日、泳は“終わらない波”ポロロッカの存在を知る。

「この波に乗ってみたいーー」。

こみ上げる想いに、泳はアマゾン行きを決意する。

アルバイトや両親の説得を経て、退屈な日常が動き出す。

降り立った異国で出会ったのは、様々な価値観と強烈な個性を持った人々。

泳はもがきながらも、少しずつ成長していき……。

解説・瀧井朝世

 

高校生の青春群像劇ですね。

「ポロロッカという終わらない波に乗りたい」そんな想いを胸に資金をためて両親の了承を得たり、異国で生活をしたりと、こんな高校生活送ったら人生充実するんだろうなって思っちゃいました!

 

このあらすじを読んで、絶対面白い作品だって確信しました!!あらすじを読んでピンと来た人はぜひ読んでほしいですね!!

 

こんな人にオススメ!

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・青春群像劇が好きな人!

・好きなことに熱中している人を見るのが好きな人!

・退屈な毎日を過ごしている人!

 

上記に当てはまる人は、絶対に読むべきオススメ作品になっています!

 

ただこの作品、ページ数が733pとかなりボリューミーです。
文章読むのが苦手な人にはツラいかもしれないですね…。

 

教科書や参考書で700p超えていたらさすがにイヤになるかと思いますが、本書はページ数の重さを考えても、ストーリーが読みやすくて面白いので733pも読んだ気はしませんでした!

 

本書の感想

レールの上の人生を歩んでいていいのか?

 

あなたは高校生のとき、何を考えて何をして過ごしていたでしょうか?

この物語の主人公、泳(えい)は毎日授業に出て、帰ったら友達とゲームをしたりサーフィンをしたりとごく普通の高校生活を送っていました。

泳は友達とゲームをしているときに、ふとこんなことを考えました。

 

誰かが言う。学校に行きなさい。勉強しなさい。運動しなさい。ご飯を食べなさい。お風呂に入りなさい。

(中略)

そしてもう少ししたら、きっとこう言われる。将来を考えなさい。進路を決めなさい。就職しなさい。働きなさい。でもって結婚しなさい。子供を作りなさい。働きなさい。

なあ、人生ってこれだけなのかな。百人いれば百通りの人生、とか言う奴もいるけどさ。でも大体こんな感じだろ?働いて結婚して、子供作ってそんで死ぬ。基本の土台はみんな同じピザで、それ以外の部分なんて要するにトッピングみたいなもんだ。

……それって、俺がやらなくてもいいんじゃないか?(p31〜32)

 

まさに敷かれたレールの上を歩く人生といった考えですよね。

それぞれの人生があるって言うけど、みんな似たり寄ったりの人生だよね?時期が少しズレるだけで、やることはみんな同じ。

誰しも一度は考えたことがあるんじゃないでしょうか?

私も同じようにことを考えてたことがあります、それゆえにこの主人公にとても共感できました。

 

人生も波のように、終わりと始まりの繰り返し。波に乗ってもずっと乗っていられることはない、いつかは終わる。

虚しさを感じた泳はサーフィンをしているときに、ローカルで有名な仙人に「終わるのは嫌です」と心の声を漏らしました。

(ローカルとは地元で毎日のようにサーフィンをしている人で、泳はその海に通って波に乗っています。仙人は見た目が仙人みたいだから付けられたあだ名です。)

そして仙人から「終わらない波」の存在を教えてもらい、ポロロッカというアマゾン川を逆流する潮流のことを知ります。

 

自分の乗るべき波を見つけた泳は、ポロロッカに乗るために行動を起こし始めます。

ここからが、彼の退屈な毎日の終わりの始まりでした。

  

好きなことのために必死になる毎日

ポロロッカはブラジルの雨期にあたる春に一番大きな波が来るとわかり、春までに資金を集めることになった泳は人生初のアルバイトをすることになります。

 

ブラジルに行くのにどのくらいのお金が必要なのか、ポロロッカとはどういったものなのか、しっかり情報収集から始めるあたり彼の本気さが見受けられました!

 

イベント会場の設営、ティッシュ配り、引っ越しなど友達と様々なバイトを始めます。

会場設営で筋肉痛になるほど体を酷使すること、ティッシュ配りで道ゆく人々に転がっている石のようにシカトされること、引っ越し作業で人に感謝されることなど。

バイトにもいろんな種類があって、自分にピッタリの職場があることなどお金以外にもたくさんのことを泳は学びました。

 

全ては「ポロロッカに乗りたい」という思いのため。好きなことのために、授業を受けながらお金を貯めるためにアルバイトをする姿に「こんなに必死になれるって素敵だな」と思いました。

 

私が高校生のときなんて、アニメ見てゲームする日々でしたからね…。
こんな高校生活を送っていたら充実したんだろうな、って羨ましくなりました!

 

「やりたいからやる」シンプルな答え

「ポロロッカに乗りたいからブラジルに行かせてほしい」

自分の子供が突然そんなことを言い出したら、あなたはどうするでしょうか?

「いやいや、一人で行くなんて危ないし何かあったらどうするの、無理」

って思いますよね?泳の父親も同じようにブラジル行きを反対します。

 

泳はまだ高校生ですからね、何かあったときすぐ駆けつけられない場所はさすがに心配にもなります…。

 

何とか説得と続ける泳は、父親に「自分を納得させられたら行ってもいい」という条件を出され、高校の友達からヒントをもらった末にこう答えます。

 

「じゃあ、はじめようか。あらためて聞くけど、泳くんは何でポロロッカに乗りたいの?」

さあ、ここだ。軽く息を吸って、俺は言い放つ。

「乗りたいから」

「え?」

「乗りたいから、乗りに行く」

親父はつかの間目を丸くすると、やがてぷっとふき出した。

「なんだい、それ。ちゃんとした理由は見つからなかったの?」

「理由は見つかったよ。それが『乗りたいから』。じゃなきゃ、『やりたいから』って言い換えてもいい。『そういうことが好きだから』でもね。」(p.289〜290)

 

屁理屈なような気もしてしまいますが、「乗りたいから乗る」ってすごくシンプルで強い理由だと思いませんか?

終わらない波が魅力的だから、日本では味わえない体験ができるから、もっと広い場所で挑戦したいから。

伝えたいことって複雑にたくさんあると思うのですが、「乗りたい」という単純でまっすぐな思いが一番大事なんだと気づきました。

 

高校生にして、自分の好きなことに一直線で取り組める主人公を素敵だなと思ったシーンです。 

 

異国の地での出会いと初体験

両親を説得し軍資金も貯めた泳は、仕事の関係でブラジルに滞在している叔父の元に向かいます。

あなたは一人で海外へ旅行をしたことがありますか?

私は友達としか海外旅行には行ったことがなく、一人で海外に行く気持ちがわからないです!

不安はもちろんあるけど、ワクワクもするんでしょうか?私だったら不安と恐怖しかなさそう…(笑)

 

叔父の知り合いの家の少年、センにブラジルの町を教えてもらい、センの姉のミウと初めての性体験を知り、日本では味わえない強烈な個性を肌で感じてきます。

 

街並みもご飯も人も日本とは全然違くて、それだけでも十分に刺激を受けられます。
友達のパーティーで強盗にあってしまうなど日本では滅多にない体験もしてしまいます…!

 

海外に行ったことがある人なら、日本とは全く違う街並みや人に感動にも似た感覚を覚えたことがあるんじゃないでしょうか?

私はこの本を読んだ時、海外旅行で感じた異質感・ドキドキを少し思い出すことができました!

 

最高の瞬間と成長

ついにポロロッカに乗るためにアマゾン河へ繰り出す泳。

一緒にサーフィンをしてくれる仲間たちと船での生活に入ります。

このポロロッカでサーフフィンをするまでに約600pの道のりがあります(笑)

泳が無事にポロロッカでサーフィンをできるのかは、ぜひ読んで確認してほしいと思います!

 

そして、ポロロッカに乗るという大きな夢を成し遂げた少年が、一回り成長して日本に戻る姿もぜひチェックしてほしいです。

 

海外旅行の後も自分の知らなかった世界を見ることで、なんだか少し成長したような感覚がしますよね?
あの感覚に近いのかなーなんて思いました!

  

おわりに:ボリュームゆえの内容の濃さ!

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大きな音が聞こえるか』という小説の紹介と感想を書いていきました。 

この本1つに青春、恋愛、異国での生活、自己成長など様々な要素がみっしり詰まっていて、読み応えしかないって感じです!

がっつりストーリーを満喫したい人にオススメです。

 

また、主人公がどこにでもいる高校生そのままでリアルさがよく表現されています。

友達との会話の気だるさ、ありふれた毎日への退屈感、やりたいことがない毎日への絶望など、自分でも一度は考えたことがある不満や悩みが描かれていて主人公にとても共感できます。

 

自分の好きなことができていない生活、やりたいことが見つからず暇を持て余している人に手にとって感じていただきたいものがたくさん書かれています。

この記事を読んで少しでも興味を持ってくださったら、他の人の感想や実際に本を読むなどの行動を起こしてほしいなーなんて思います!

 

今回紹介した本はこちら↓

 

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました! 

 

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